自然な変形物のアニメーションを得るためには,物理シミュレーションなどの手法が用いられる.しかしながら,ユーザの意図する動きをシミュレーションを用いて得るためには,複雑な初期パラメータの調整が必要であり,実際の映像制作に活かされることは少なかった.そこで本論文では,ユーザが形状を制御することのできる弾性体のアニメーション手法を提案する.キーフレームで指定された形状情報を用い,物理法則にもとづいた物体の変形を制御することができる.またこれを実現するため,有限要素法に基づく新たな形状補間手法を開発した.これらの制御手法により,自由度の高い自然なアニメーションを生成することが可能である.
論文
- Ryo Kondo, Takashi Kanai, Ken-ichi Anjyo: “Directable Animation of Elastic Objects”, Proc. ACM SIGGRAPH/Eurographics Symposium on Computer Animation 2005 (Los Angeles, CA, U.S.A., 29-31 July 2005), pp.127-134, 2005. [paper (Adobe PDF) (3.5MB)]
- 近藤 亮,金井 崇,安生 健一: “物理指向補間による弾性体アニメーションの制御手法”, グラフィクスと CAD / Visual Computing 合同シンポジウム, 長野, 6 月, 論文集 pp.7-12, 2005. [paper (Adobe PDF) (2.7MB)]
デモ
- For SCA’05 [wmv (31.0MB)]
関連プロジェクト
- デジタルメディア作品の制作を支援する基盤技術 (JST, CREST)