プログラマブルGPU 上での曲面形状評価

VW

本論文では,細分割曲面の反射線による意匠形状評価をすべて GPU 上で行うための手法について提案する.反射線は,その形状が曲面形状のわずかな変化に敏感であることから,曲面評価に適したツールである.このことは暗に,反射線は正確に計算する必要があることを示している.我々は,GPU 上のフラグメントプログラムの中で,平面光源テクスチャを用いた直感的で頑健な反射線の計算を行うことができる.また,GPU 上の各フラグメントにおいて,細分割曲面上の正確な位置と法線を求めるための手法についても述べる.我々の提案する反射線計算のための枠組みは,細分割レベルに依存せず,粗いレベルの細分割ポリゴンにおいても正確な計算が可能であることを示す.

論文

  • Takashi Kanai, Yusuke Yasui: “Per-Pixel Evaluation of Parametric Surfaces on GPU”, ACM Workshop on General Purpose Computing Using Graphics Processors (Los Angeles, CA, U.S.A., 7-8 August 2004) (also presented at SIGGRAPH 2004 poster), C-22, 2004.
    [extended abstract (Adobe PDF) (44KB)] [poster slides (ppt) (2.2MB)]
  • Yusuke Yasui, Takashi Kanai: “Surface Quality Assessment of Subdivision Surfaces on Programmable Graphics Hardware”, Proc. International Conference on Shape Modeling and Applications 2004 (Genova, Italy, 7-9 June 2004), pp.129-136, 2004.
    [paper (Adobe PDF) (292KB)]
  • 金井 崇,安井 悠介: “GPU による細分割曲面の高品質表示法”,情報処理学会論文誌,Vol.47, No.2, pp.647-655, 2006.
  • 金井 崇, 安井 悠介: “GPU による細分割曲面の意匠形状評価”, グラフィクスと CAD / Visual Computing 合同シンポジウム, 東京,6 月, 論文集 pp.85-90, 2004. (2004 年度情報処理学会グラフィクスと CAD 研究会 優秀研究発表賞 受賞) [paper (Adobe PDF) (2576KB)]
  • 安井 悠介, 金井 崇: “プログラマブル GPU を利用した意匠曲面形状の実時間評価手法”, 2003 年度精密工学会秋季大会学術講演会, 富山, 10 月, 2003.