高速かつ頑健な点群ベースの粘弾性体アニメーション

本研究では,粘弾性体に対する高速かつ頑健なアニメーション手法について提案する.粘弾性体の高速なアニメーションは,特にゲームのようなリアルタイムアプリケーションにおいて必要とされている.ここでは,粘弾性体の挙動を正確なシミュレーションで求める代わりに,SPM (Smoothed-Particle Hydrodynamics) 法と SM (Shape Matching) 法という二つの頑健な手法を組み合わせることで近似的に表現する.この組み合わせは,単純な速度の線形補間に基づいて行われ,これにより高速で頑健な計算を実現することができる.本手法では,流体と弾性体の間の様々な材料が,たった一つの線形補間のパラメータを変えることにより表現できる.また本手法を,物体の結合や分裂を含む粘弾性体の実際の動きにより近い方法にするための提案を合わせて行う.いくつかの興味深い結果を通じて,本手法の高速性と頑健性を例示する.

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論文

  • Kenji Takamatsu, Takashi Kanai: “A Fast and Practical Method for Animating Particle-Based Viscoelastic Fluids”, The International Journal of Virtual Reality, Vol.10, No.1, pp.29-35, 2011. (also presented in CASA 2011) [PDF]
  • 高松 賢二, 金井 崇: ” 高速かつ頑健な点群ベースの粘弾性体アニメーション”, グラフィクスと CAD / Visual Computing 合同シンポジウム, 松江, 6 月, No.16, 2011.