本論文は,メッシュモーフィングのための,多重解像度表現にもとづく新しいデータ表現について提案するものである.従来のメッシュモーフィングの手法は,合成操作をベースとしているため,補間メッシュの面の数が膨大になる等様々な問題を抱えていた.多重解像度補間メッシュは,ユーザが用意したベース補間メッシュを再帰的に細分割し,入力メッシュに近似させることで得ることができる.多重解像度補間メッシュはメッシュの構造が規則的なため,効率的なデータの保持が可能である.また本表現を用いることで従来とは異なる新しい補間方法が可能であることを示す.
論文
- Takashi Michikawa, Takashi Kanai, Masahiro Fujita, Hiroaki Chiyokura: “Multiresolution Interpolation Meshes”, Proc. 9th Pacific Graphics International Conference (Pacific Graphics 2001), pp.60-69, IEEE CS Press, Los Alamitos, CA, October 2001. [Adobe PDF (424 KB)]
- 道川 隆士, 金井 崇, 藤田 将洋, 千代倉 弘明: “多重解像度補間メッシュ”, グラフィクスと CAD / Visual Computing 合同シンポジウム, 札幌,6 月, 論文集 pp.139-144, 2001. (2001 年度情報処理学会グラフィクスと CAD 研究会 優秀研究発表賞受賞) [Adobe PDF (3.7MB)]