ユーザによる対応付けを考慮した3角形メッシュモーフィング

morph

本論文は,同位相の二つの 3 角形メッシュからなるモデルに対し,ユーザによる頂点間の対応付けを考慮したモーフィングを実現するための効率的な枠組みを提供するものである.基本的なアイデアは,指定したいくつかの頂点を通るようにそれぞれのメッシュを分割し,分割された領域ごとにメッシュの面間の対応付けを自動的に行なうところにある.分割されたそれぞれのメッシュは,調和写像により平面上の凸多角形に展開され合成することで,双方の接続性を併せ持つ合成メッシュを生成するために用いられる.この枠組みは,モーフィングのインタラクティブな処理を目指したものである.いくつかの例題を通じてその有効性を検証するとともに,より洗練されたモーフィングのアニメーション結果が得られることを実証する.

論文

  • Takashi Kanai, Hiromasa Suzuki, Fumihiko Kimura: “Metamorphosis of Arbitrary Triangular Meshes”, IEEE Computer Graphics and Applications, Vol.20, No.2, pp.62-75, March/April 2000. [Adobe PDF (draft) (585KB)]
  • 金井 崇, 鈴木 宏正, 木村 文彦: “ユーザによる対応付けを考慮した 3 角形メッシュモーフィング”, 情報処理学会第 59 回全国大会 特別セッション 「夢を与えるデジタルコンテンツとグラフィクス」 (講演論文集,4E-6-06,pp.特2:171-178), 盛岡, 9 月, 1999. (大会奨励賞)

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