調和写像にもとづく三次元形状モーフィング

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近年,変形物体のアニメーションは多くのCGアプリケーションで頻繁に利用されている.3次元物体のモーフィングは,既存の二つもしくはそれ以上の物体間の形状変換を実現するための技術の一つである.本研究では,調和写像にもとづき,二つの物体間の幾何学的モーフィングを実現するための新しい手法を提供する.我々のアルゴリズムは,三次元球体もしくは二次元円盤と位相同形な任意の多面体に利用可能である.まず最初に,それぞれの物体は二次元平面上のの円形盤上に埋め込まれる.この埋め込まれたモデルはもとの三次元物体と同じグラフ構造を持つものである.二つの埋め込まれたモデルを重複させることにより,二つの物体間の対応関係を構築する.この対応関係を利用すれば,二つの物体の中間形状を用意に生成できる.ユーザが補間制御するためには,物体の境界ループとそのループ上の1点を指定するだけでよい.

論文

  • 金井 崇, 鈴木 宏正, 木村 文彦: “円盤と位相同型な任意の三角形メッシュ間の合成法”, 情報処理学会論文誌, Vol.40, No.11, pp.4106-4116, 1999.
  • Takashi Kanai, Hiromasa Suzuki, Fumihiko Kimura: “Three-dimensional Geometric Metamorphosis Based on Harmonic Maps”, The Visual Computer, Vol. 14, Issue 4, pp.166-176, 1998.
  • Takashi Kanai, Hiromasa Suzuki, Fumihiko Kimura: “3D Geometric Metamorphosis based on Harmonic Map”, Proc. 5th Pacific Graphics International Conference (Pacific Graphics ’97) (Seoul, Korea, 13-16 October 1997), pp.97-104, IEEE CS Press, Los Alamitos, CA, October 1997. [pdf (576KB)]

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